よくあるご質問

島津ダイアグノスティクスの製品について、お客さまからお寄せいただいたご質問とその回答を掲載しています。

粉末培地・顆粒培地

Qアルカリ性ペプトン水はpH8.8±0.1に調製しコレラ菌用に用いますが、腸炎ビブリオ用にはNaCLをさらに10g/L加え、pH8.6に調製して用いると書かれています。pH8.6にする根拠は何ですか?

A
腸炎ビブリオの規格基準に示されるアルカリ性ペプトン水は、塩化ナトリウム20g/L、pH8.6とされています。弊社アルカリ性ペプトン水(製品コード:05206)はコレラ菌用に調整された培地ですので、規格基準に基づく腸炎ビブリオ検査には、前述の組成に補正して使用してください。
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Q排水検査にアキュディア XM-G寒天培地 顆粒(製品コード:05632)を使用する際には重層が必要ですか?

A
重層は不要です。
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Q粉末培地の調製において、作業効率化のため、三角フラスコに前日に粉末培地を秤量しアルミホイルで蓋をして、薬品庫に保管し、翌日水を入れてオートクレーブをかけています。 GLP監査にて、用時調製でないといけないと指摘を受けましたが、用時秤量である必要はありますか?

A
粉末・顆粒培地の調製は、使用時に秤量してください。粉末・顆粒培地は、吸湿性が非常に高いため、吸湿したのち酸化による培地性能の劣化や雑菌増殖の可能性もあります。また、組成中に発色酵素基質が含まれるものは、光による劣化も考慮する必要があります。作業性改善には、培地をスティック状に分包した製品(Easy Mediumシリーズ)をご利用ください。
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Q未開封の使用期限はラベルに記されている期限を守るとして、開封済みの場合どのくらいを目途に使用をやめたほうがいいのでしょうか。

A
原則としては自家調製培地の試験時におこなう培地性能試験の結果に従ってください。 開封後の培地の品質は、保存している環境によって異なります。フタをきっちり閉めないでおくと、吸湿により急激に劣化します。その場合培地が固化したり、培地の色が変化しますので、外観で明らかな変化がみられるものは使用を中止してください。フタをきっちり締めておき、外観に変化がなければほぼ使用期限まで使用できます。 培地を購入した際は、①シール性の確認、②開封日を記録して、使用時には、③粉末の視覚的評価を実施する、を作業標準化(SOP)してください。(ISO11133)
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Qアキュディア XM-G寒天培地 顆粒(製品コード:05632)は公定法に準拠している培地ですか?

A
XM-G寒天培地は、食品の成分規格における試験法に指定された培地ではありません。
しかしながら、食品衛生検査指針微生物編2018(2)その他の試験法、①酵素基質培地を用いた簡易・迅速試験法(185-186ページ)おいて、β-グルクロニダーゼ活性およびβ-ガラクトシダーゼ活性を指標として、大腸菌・大腸菌群を迅速かつ容易に検出できる方法として紹介されています。
自施設での評価のうえ、日常検査に有効活用できる培地です。
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Q日本薬局方の無菌試験用培地はチオグリコール酸培地Ⅱですか?また、TGC培地の調製方法と保存方法について教えて下さい。

A
日本薬局方(第18改正)無菌試験法には、嫌気性細菌および好気性細菌の検出用として、液状チオグリコール酸培地(当社製品名:TGC培地)または、変法チオグリコール酸培地(当社製品名:チオグリコール酸培地Ⅱ)、および真菌および好気性細菌用として、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト培地(当社製品名:トリプトソーヤブイヨン)が収載されています。
TGC培地は、加温溶解後、適切な容器に分注し、121℃、20分間高圧蒸気滅菌します。保管は冷暗所で行ってください。使用する容器や保管上の注意点等は日本薬局方に従ってください。
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Q粉末培地の調製において、溶解する水はどんなものを使えばよいですか?

A
培地の調製には、市販の精製水、逆浸透膜を通したRO水を使用してください。
精製水は、ガラスやポリエチレンなど阻害物質を含まない材質の密閉容器に保存して、精製後可能な限り速やかに使用してください。(ISO11133)
イオン交換した水は、微生物を多く含む場合があります。10³cfu/mLを超えず、好ましくは10²cfu/mL未満が推奨されます。(ISO11133)
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Qアキュディア 標準寒天培地 顆粒(製品コード:05618)は、厚生労働省 告示第261号にある一般細菌検査に使用する標準寒天培地に適合していますか?

A
同一組成で、適合しております。

参考リンク:水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法
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Q粉末培地のボトルの材質 粉末顆粒培地が入っているボトルを廃棄しようと思いますので、材質を教えてください。

A
本体の部分はポリエチレン、フタに部分は2種類の材質を使っており、パッキン部分はプロピレン、周りはポリエチレンからなります。
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Qテトラチオネート培地(TT)を調製した際に、炭酸カルシウムの沈殿がでるが、問題ないか?

A
水に不溶性の炭酸カルシウムの沈殿が出ますが、性能に問題ありません。
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Qデゾキシコレート培地を沸騰水中で30分間煮沸しています。普段は400mL1本を加温溶解するが、2本以上の場合、煮沸時間を延ばして50分間ぐらい加温溶解しています。たまにフラスコの底に白い残渣が残る場合があるのですが、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

A
白い残渣物の由来は不明ですが、50分の加温が過加熱となり、何らかの要因で不溶物が析出したと考えられます。沸騰水中での加熱は20~30分間とし、過加熱は避けてください。加温溶解の途中でフラスコを撹拌すると溶解性は増します。
なお、加温溶解は、沸騰水浴で問題はありませんが、水浴中の水量に注意が必要です。弊社では、熱が容器全体に伝わるので、蒸し器による加温溶解をお勧めしています。
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QXM-G寒天培地とDC培地との違いについて

A
XM-G寒天培地とDC培地は検出原理が異なります。
XM-G寒天は酵素基質による発色でコロニーを鑑別しております。DC培地は乳糖の発酵性で鑑別するため、アルカリ化を防ぐため、重層します。一方、XM-G寒天は重層不要です。
菌数は、XM-G寒天において損傷菌を考慮している事と、原理の違いから、通常では、XM-G寒天の方がDC培地よりも若干多くなる事があります。
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Q90mmシャーレに分注する培地量について教えてください。

A
寒天培地をシャーレに最低3mmの厚さになるように、注ぎ入れます(例えば、直径90mmのシャーレでは、通常18mL~20mLの寒天培地が必要となります)。 寒天平板を保管する場合、培養を72時間以上する場合、または培養温度が40℃を超える場合は、より多くの培地量が必要となる場合があります。(ISO11133)
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Q培地廃棄時の滅菌時間は15分でよいでしょうか?

A
微生物が殺滅する温度と時間は121℃15分とされており、基本的にはこの温度と時間が中心部まで到達していることがバリデート(検証)されていれば121℃15分で問題ありません。
粉末培地をする調製時などでは過加熱を防ぐため121℃15分は守っていただく必要はありますが、廃棄時の滅菌ではその必要はありません。今回の質問である使用済み培地を廃棄するための滅菌では、弊社では121℃20分(20~30分)をお勧めしています。
また、ISO7218では121℃30分が推奨されています。以下に滅菌時間を延長する理由を記載いたします。                               オートクレーブは缶体で発生させた飽和水蒸気を加圧させ、2気圧になると温度が121℃に到達します。この際、缶体内の空気を抜き、完全に飽和蒸気に置換することが必要となります。使用済培地、特にシャーレを滅菌する場合には、専用のオートクレーブ用バッグ(以下、バッグ)やバケットに入れて滅菌されていると思います。特にバッグを使用した場合には、シャーレ内に存在している空気が抜けきれずにバッグ内に停滞することが起こります。
空気が抜けないと飽和水蒸気と置換され難くなるため、中心温度が121℃にならない可能性が出てきます。
このリスクを回避するためには、バッグ中にコップ1杯ほどの水(水道水)を入れ、バッグの口を開けたままの状態で滅菌するようにしてください。バッグに入れた水が水蒸気となりバッグ内の空気を追い出す働きをします。
また、オートクレーブにはタイムラグ(遅れ時間)が存在するため、被滅菌物の温度はパネル表示温度より遅れて到達することを考慮しなければなりません。被滅菌量が多いとタイムラグがさらに延長しますので、過度の量を入れて滅菌するのはお勧めしません(メーカーでは50%ほどとしています)。
以上、これらのことが滅菌時間を延長する理由です。                                             
滅菌後の廃棄物処理については、各自治体の廃棄物規定に従って廃棄してください。
 
参考:廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物処理マニュアル
https://www.env.go.jp/recycle/kansen-manual1.pdf
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Q緩衝ペプトン水(BPW)(製品コード:05131)が販売中止になっていますが、後継品は何ですか?また、何が違いますか?

A
緩衝ペプトン水(ISO組成 BPW)顆粒(製品コード:05121)を代替品として発売しました。ISO微生物試験規格で、BPWの組成が変更され、それに伴い国内の通知法(サルモネラ属および黄色ブドウ球菌検査法 2015年)が変更されたからです。今後は国内公定法に沿った新製品をお使いください。
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Q粉末・顆粒培地の廃棄方法は?

A

SDSをご参照の上、対象外品につきましては一般廃棄物として、培地容器はプラスチック廃棄物として、自治体の条例等に従って廃棄してください。

参考:SDS、添付文書・取扱説明書ページ カテゴリやキーワードで製品の絞り込みをすることも可能です。

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分画培地・生培地

Qアキュレート XM-EHEC寒天培地で青いコロニーとなるO26以外の菌はありますか。他社の微生物同定装置では大腸菌と同定されました。給食従事者の検便検体です。無症状ですが、休ませた方が良いですか?

A
O26以外では、E. cloacaeなどが紫色コロニーを示す場合があります。同定菌名の確認が必要です。
EHECの場合は、無症状病原体保有者でも、感染症法上、分離・同定による病原体の検出、かつ、分離菌における次の(1)、(2)いずれかによりベロ毒素が確認された場合、届出を直ちに行わなければなりません。(国立感染症研究所 腸管出血性大腸菌(EHEC)検査・診断マニュアル に検査方法など詳細が記載されておりますので、ご参照ください。)
(1) 毒素産生の確認
(2) PCR法等による毒素遺伝子の検出
また、厚労省Q&Aに『症状がないにもかかわらずベロ毒素を産生する菌であることが確認された場合、こうした人を「無症状病原体保有者」といい、本人に症状がなくても、他の人にうつす可能性があります。そのため、感染症の法律上は、患者と同様に便の検査でベロ毒素産生菌が陰性になるまでの間は飲食物の製造や飲食物に直接接触するような業務につくことが制限されます。 なお、自然に菌が陰性化することもあり、引き続き便の検査を受けて菌が便中にいなくなったかどうかを観察する必要があります。また、抗菌剤を使って治療することも菌の陰性化に有効ですが、これらも含めて診断した医師とよく相談して対応を決めることが大切です。』と記載されております。
参考リンク:国立感染症研究所 病原体検出マニュアル-腸管出血性大腸菌(EHEC)検査・診断マニュアル
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Qセレウス菌用生培地は島津ダイアグノスティクスで販売されていますか?

A
申し訳ございませんが、90mmシャーレの生培地はご用意しておりません。
セレウス菌用の調製不要の培地としては、
フードスタンプ セレウス寒天は30枚包装(製品コード:06753)と100枚包装(製品コード:06752)があります。
コンパクトドライ BCは40枚包装(製品コード:06533)と240枚包装(製品コード:06534)がございます。
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Qカンピロバクターの第一選択培地はmCCDAとなっていますが、第二選択培地にアキュレート 変法スキロー寒天培地EX(製品コード:51023)を使用してもよいですか?

A
アキュレート 変法スキロー寒天培地EX(製品コード:51023)は、カンピロバクターの第二選択培地に使用できます。
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Q嫌気培養用生培地は保存も嫌気状態にするのですか?

A
使いきりが基本ですが、保管する場合は脱酸素剤を別途用意しておいて、リシールして保管するなど嫌気状態にしてください。
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Q常温保存培地の保管温度について確認したい。常温保存として2~25℃と書かれていますが、製品を保管している温度が4~10℃となっています。保管温度はどちらですか?

A
常温保存培地の保管温度は2~25℃です。商品の品質保持のため、弊社のL-センターにて保管している温度は4~10℃です。発送先の代理店での保管温度も4~10℃で保管しております。
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Q生培地使用において、使用する生培地の使用期限は、試験を開始した日が期限内であれば(試験が終了した時切れていても)有効と考えてよいでしょうか?

A
試験を開始した日が使用期限内であれば有効です。                                                                                                    使用期限内の製品について培養を開始して(終了時ではなく)性能評価をしています。
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Qレジオネラ検査用培地の”GVPC”と”BCYEα”のそれぞれの意味を教えてください。

A
”GVPC”は、グリシンーバンコマイシンーポリミキシンBーシクロヘキシミド 寒天 の略です。
”BCYEα”は、 Buffered Charcoal-Yeast Extract -αKetogluconate 寒天 の略です。
アルファは、αケトグルタル酸です。
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簡易培地(コンパクトドライ)

Q落下細菌検査は、コンパクトドライを用いて実施可能でしょうか?

A
衛生規範に落下菌の検査方法が書かれていますので、それを参考に、コンパクトドライTCは5分間、YMは20分間放置してから、滅菌生理食塩水を1mL注ぎ、培養します。
参考リンク:注目製品紹介「コンパクトドライ」ページ
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Qコンパクトドライ X-SA(製品コード:06729,06730)に発育したコロニーを直接用いてラテックス凝集試験を行うことができますか?

A
当該ラテックス凝集試薬の使用説明書にもよりますが、通知法におけるコアグラーゼ試験の記載では「非選択性のトリプトケースソイ寒天(TSA)培地に塗抹、純培養を行う」とありますので、これに従ってください。 細菌の鑑別試験においては、菌の性状や活性を戻す目的で選択培地から釣菌した後、非選択培地で純培養した菌を用います。
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QコンパクトドライVP(製品コード:06748,06749)にて海水中のビブリオを検出したいのですが、前増菌には何を使えばよいでしょうか?

A
通知法上の増菌培地にはアルカリペプトン水が指定されていますが、コンパクトドドライ VPは、1プレートあたり10⁴CFU以上の菌が接種されるとコロニー化しないため陽性陰性の判定がしづらくなるため、増菌培養液を1mL接種しての検査はご案内しておりません。増菌培養せずに、直接接種してコロニーを確認する方法もしくは増菌培養したアルカリペプトン水の表層部の1白金耳を画線塗抹する方法で検出してください。
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Qコンパクトドライ廃棄時の滅菌時間は20分必要ですか?

A
滅菌を確実に行うため十分な時間である20分間をお勧めしています。                                                                                      微生物が殺滅する温度と時間は121℃15分とされており、基本的にはこの温度と時間が中心部まで到達していることをバリデートしていれば121℃15分で問題ありません。なお、ISO7218では121℃30分が推奨されているようです。
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Q①現在、各種検査にコンパクトドライTCを用いています。これをTCRに変更した際にどの程度変化するのか確認したく。
TCとTCRでの比較データがあればいただきたく。
その他、TCとTCRにて標準寒天培地以外の培地(SCD培地など)との比較データがあればいただけないでしょうか?

②また、TCRにおいて、24時間で判定した後に48時間で判定した場合、菌数に増加がある場合があるのでしょうか?
この菌数の増加が主に菌の種類による増殖速度の差ではないかとも思っているのですが、弊社では同一種の菌の菌数をカウントすることにTCを用いており、同一菌種で24時間後と48時間後に差がでることはあるのでしょうか?あるとするとどのような要因が考えられるでしょうか?

A
ご質問について、以下のとおり回答させて頂きます。

①現在、各種検査にコンパクトドライTCを用いています。これをTCRに変更した際にどの程度変化するのか確認したく。TCとTCRでの比較データがあればいただきたく。
その他、TCとTCRにて標準寒天培地以外の培地(SCD培地など)との比較データがあればいただけないでしょうか?

→TCRとTCの比較についてですが、TCR(24時間培養)とTC(48時間培養)が高い相関性がございます。TCとTCRは一般生菌数測定用となっておりますので、一般的には標準寒天を混釈し、好気的条件下で35±1℃で48時間±3時間後に発生が認められる集落数から一般生菌数が算定される事から、標準寒天との相関性を確認しており、SCD寒天などの他の培地とは比較しておりません。
なお、国際認証のAOAC認証を取得しておりますが、こちらでも標準寒天との比較となっております。申し訳ございません。

コンパクトドライTCRと標準寒天培地のデータの比較

②また、TCRにおいて、24時間で判定した後に48時間で判定した場合、菌数に増加がある場合があるのでしょうか?
この菌数の増加が主に菌の種類による増殖速度の差ではないかとも思っているのですが、弊社では同一種の菌の菌数をカウントすることにTCを用いており、同一菌種で24時間後と48時間後に差がでることはあるのでしょうか?あるとするとどのような要因が考えられるでしょうか?

→菌の特性によっては、稀に増加する場合がございます。実際にご使用の菌種でのご確認をお勧め致しますが、一般的に発育が遅い菌でなければ上記の相関データのとおり、通常は問題なくご使用いただけるかと存じます。※要素としましては、菌種の特性になるかと思います。
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Qコンパクトドライを使用した検査方法は何法と言えばよいですか?

A
食品衛生検査指針微生物編2018にコンパクトドライを指して「乾式簡易培地」の記載がありますので、これを引用して「乾式簡易培地法」と表記してください。
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Qコンパクトドライの組成を可能であれば教えてください。

A
コンパクトドライの組成につきまして、下記以外の詳細は非公開とさせていただいております。
・TCは、標準寒天培地をベースに、酸化還元系発色指示薬テトラゾリウム塩;TTC(2,3,5-トリフェニルテトラゾリウムクロライド)を加え、集落を発色させています。
・ECは、MAGENTA-GALおよびX-GLUの2種類の発色酵素基質が培地中に含まれており、大腸菌は青~青紫色、大腸菌群はピンク~赤紫色に発色します。
・CFは、発色酵素基質X-GALが培地中に含まれており、大腸菌群は青~青緑色に発色します。
・YMは、クロラムフェニコールを添加したポテトデキストロース寒天培地をベースに、発色酵素基質(X-Phos)を加えています。
・YMRは、コンパクトドライYMの組成をベースに発育性を改善しています。
・X-SAは、発色酵素基質が培地中に含まれており,黄色ブドウ球菌は直径1~2 mm の水色~青色に発色したコロニーを形成します。
・SLは、乳糖、白糖を含むサルモネラ選択培地組成をベースに、発色酵素基質、ノボビオシン等の選択剤を加えています。
・BCは、発色酵素基質が培地中に含まれており、セレウス菌は青~淡青色に発色したコロニーを形成します。
・VPは、発色酵素基質が培地中に含まれており、腸炎ビブリオは青色に、V.vulnificusV.choleraeV.mimicus は淡桃色~赤紫色に発色します。
・ETBは、pH指示薬が培地中に含まれており、腸内細菌科菌群は直径1~2 mmの赤~赤紫色に発色します。
・LMは、発色酵素基質を培地中に含んでいます。
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Qコンパクトドライ SL(製品コード:06732,06733)と一緒に他の大腸菌群用などの培地を培養しても問題はないですか?

A
一緒に同じふらん器で培養することはできません。コンパクトドライSLの培養温度は42±1℃です。大腸菌群用のコンパクトドライであるEC および CFは35±1℃培養です。
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Q工場のラインのふき取り検査を行いたいので、簡単にできる大腸菌群のふき取り検査法を教えてください。

A
コンパクトドライEC(製品コード:06742、06743)、簡易ふき取りキット(製品コード:06537、06538)を使用すれば、簡単にラインのふき取り検査が出来ます。
ふき取る範囲は100cm²で、ふき取り枠100(製品コード:06598)を使うと便利です。ふき取り液をコンパクトドライECに接種・培養し、大腸菌は青色コロニーを、大腸菌群は、赤色と赤紫色コロニーの合計数を測定して菌数を算出します。
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Qコンパクトドライ EC(製品コード:06742,06743)を使用して、メンブランフィルター法は実施可能でしょうか?フィルター径は47mmです。

A
コンパクトドライECに精製水又は生理食塩水1mLを予め入れて培地を完成させます。この上にメンブランフィルターをセットして培養する事ができます。コンパクトドライの直径は約50mmですので、フィルターは収まります。
参考リンク:注目製品紹介「コンパクトドライ」ページ
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Qコンパクトドライの国際認証データはどこで得られますか?

A

国際認証機関の各Webサイトから入手できます。

MicroVal https://microval.org/en/issued-certificates/
Alternative methods とクリックするとリストが表示されます。

NordVal https://www.nmkl.org/nordval-international/issued-certificates/
各対象菌種をクリックしてください。

AOAC-PTM https://members.aoac.org/AOAC/PTM_Validated_Methods.aspx
MANUFACTURER に「Compact」を入力するなどして検索してください。

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水中大腸菌・大腸菌群検査用培地(ECブルー)

QECブルーを使用しています。いつもは24時間培養後に判定を行っています。
祝日の関係で24時間に判定ができない場合、24時間培養後に冷蔵に温度を落としさらに24時間後に判定しようかと考えていますが、結果に何か影響はありますでしょうか?

A
ECブルーの場合は、水道法で規定された方法に従う事が基本となっておりますので、添付文書で指定している時間内(24~28時間)での判定をお願いいたします。
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QECブルーを培養したら白く濁ってしまいました。なぜでしょうか?

A
上水ではあまり例はありませんが、井戸水などを検査した場合、従属栄養細菌が発育したり、また水質によっては鉱物の濃度が高い場合カルシウムイオンが培地中のリン酸と反応し濁る場合があります。
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QECブルー用のUVランプは取扱説明書には366nmと書いてありますが、365nmのUVランプでもよいでしょうか?

A
問題ありません。
「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」や上水試験法にも366nmと書かれています。一般的に理化学検査で使用する長波長の紫外線ランプは365nmとなっているため、よく質問をお受けしますが、ピークが365nmにあるだけで366nmでも十分な線量ですので問題ありません。 なお、使用する紫外線ランプは安価なものは線量が十分でない場合がありますので、理化学検査用のものをご使用ください。
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スタンプ培地(フードスタンプ)

Qフードスタンプの面積はどの位ですか。もう少し大きめのサイズのSCDLPはありますか。

A
フードスタンプ、クリーンスタンプの面積は10cm²です。クリーンスタンプ25は25cm²です。クリーンスタンプ25には普通のSCDLP以外に、常温保存可能なガンマ線滅菌の3重包装品もご用意しております。
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Qフードスタンプ凍結してしまった。使用してもよいか?

A
凍結しますと、離水や培地の縮みが認められますので、ご使用は控えてください。
お客様ご自身のご判断でご使用頂く事は可能ですが、弊社としましては使用を推奨いたしません。
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QフードスタンプXM-Gでシンクをスタンプしたが、コロニーがないのに赤く発色した。どう理解したら良いか?

A
コロニーが認められないとの事ですが、稀に乳酸菌を含む検査対象物では、酵素活性により赤色の発色が認められる事があります。
このような場合は、大腸菌群は陰性判定となりますが、ご心配な場合は、赤い部分を釣菌し、グラム染色するか、別のXM-Gに塗抹し、発色の有無を再確認する事をお勧め致します。
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スタンプ培地(クリーンスタンプ)

Qクリーンスタンプを押し当てた後は、培地成分が付着するので洗うかふき取るかした方が良いですか?

A
よくふき取るか、洗いによる洗浄をしてください。 接触面にクリーンスタンプの培地成分が残るので、菌の繁殖に適した状態になってしまいます。
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簡易同定キット(IDテスト)・鑑別試験培地

QIDテストの判定結果における異常項目の判断基準を教えてください。

A
同定菌名のテスト項目で陽性率0.20(20%)以下にもかかわらず陽性反応を示した場合、あるいは陽性率0.80(80%)以上にもかかわらず陰性反応を示した場合には、該当するテスト項目は異常項目として項目名の略号が最大3項目まで表示されます。
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Q病原ナイセリアのスクリーニングはIDテストHN-20ラピッドを用いて、PRO、γGA、ONPの3項目にて判定すると添付文書に書かれていますが、どの様に判定したらよいでしょうか?

A
病原ナイセリアのスクリーニングは、サイアマーチン培地などの病原ナイセリア分離培地に発育した菌についてのみ適用できます。先ず、菌液を分注後プレートにフタをして好気条件下で35~37℃で1時間培養します。次に、1時間培養後プレート上で判定した3項目(PRO、γGA、ONP)の結果を陽性は+、陰性はーと添付の成績表に記入します。3項目の成績を元に、添付文書の10ページにある病原ナイセリアのスクリーニング表にあてはめて判定します。
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QIDテストの判定結果で、絶対確率と相対確率の意味を教えてください。

A
既知の菌種に対し、各テスト項目の性状があらかじめ設定されています。それらの性状と未知の菌の性状を照合し、例として既知(+)未知(+)であれば.0.9999、既知(+)、未知(-)であれば、0.0001とします。20項目に対し、これらを掛け合わせ、その積が絶対確率となります。(掛け合わせる数値は、項目によって異なります(弊社設定のエラーリスクが考慮されます))。より典型性状に近くなるほど、絶対確率は1に近づきます。相対確率は、複数の候補菌名が得られた場合、それぞれの絶対確率を分子、候補菌名の絶対確率の総和を分母としたときの百分率で表します。
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QIDテストHN-20ラピッドでは、サイアーマーチン培地から接種は可能ですか?

A
添付文書において、病原性ナイセリアの迅速スクリーニング(3項目)ではサイアーマーチン培地からの接種は可能となっております。 他の菌も含め同定する場合は、チョコレート寒天培地などの非選択培地から接種をお願い致します。
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QIDテストEB-20において、コード010433でE. coli inactiveとなりましたがこれは何を意味するのでしょうか。

A
inactiveは非典型性状を示すE.coliです。運動性陰性のE. coliですが、E. coliと同定して問題ありません。
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QIDテストHN-20ラピッドのβ-ラクタマーゼの試験法の原理は何ですか?

A
アシドメトリー法です。ホールにベンジルペニシリンカリウムが入っていて、β-ラクタマーゼにより分解すると、βラクタム環が開裂して、pHが低下します。そこにβ-ラクタマーゼ試薬を添加すると、pH指示薬にて陽性の場合黄変が確認できます。
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グラム染色(フェイバーG)

Q誤嚥性肺炎の判定、疑う場合の報告はどのようにしたらよいですか?

A
好中球に貪食されたグラム染色像、多くは複数種類の常在菌の貪食像が確認された場合には、「嚥下性肺炎を疑うグラム所見あり」とコメントを入力するとよいと思います。
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Qグラム染色と検体から推測できない菌が検出された場合、どこまで同定したら良いですか?

A
検体の種類・品質によってどこまで同定するかは異なると思いますが、無菌材料から検出した場合は起炎菌になりますので、同定が必要となります。ただし、推測できない菌に対し、種々の鑑別試験を行うと時間が掛かってしまい、結局同定できなかったということになりかねません。優先的に薬剤感受検査だけは行います。同定できないことを主治医に説明し納得していただいた場合には、グラム染色性だけでいいのではないでしょうか。もし主治医が感染症の重要な菌と考え、菌種まで同定してほしい依頼した際には、外部に遺伝子学的検査を依頼することになります。
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Q糞便検体、火炎固定でキャンピロバクターに見えるらせん菌がグラム陽性に染まって見えました。陰性に見えるところもあります。どのように解釈したらよいですか?

A
グラム陰性菌が陽性に見える場合は、染色液Aの脱色不良が多いですが、しっかり脱色操作をされているということでしたら、火炎固定時の温度が高すぎるかもしれません。
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QフェイバーGは、毒物・劇物取締法に非該当となっていますが、SDSには施錠保管することと記載されています。 施錠保管が必要な理由を教えてください。

A
当該製品につきましては、SDSの適用法令欄に記載のあるとおり毒物・劇物取締法の対象外であることは間違いございません。従って、毒物・劇物取締法上の規制として、当該製品に対する法律上の施錠義務はございません。 にも拘わらず保管方法に「施錠」の表記があるのは、当該SDSが、SDS作成を義務づけている関係法令(毒物・劇物取締法、労働安全衛生法、PRTR法)のうち、労働安全衛生法に基づき作成したSDSであり、SDSの記載内容が労働安全衛生法におけるリスクアセスメントの考えに基づき作成している点にございます。

労働安全衛生法におけるリスクアセスメントの考えにつきましては「各事業所においては従業員に対する安全衛生の観点から、職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去、低減するため手法として労働安全衛生法における事業者の義務」とされています。そこで各事業者においては、職場で使用する試薬類の有害性、安全性に関する情報入手手段としてSDSをご利用されているとの認識から、当社としましては可能な限り有害性、安全性及びこれらのリスク低減の手段をSDSに記載して提供することを旨としております。よって、今回の施錠の表記については、法令上の記載義務というより、「施錠可能な保管場所で保管することが望ましい」という意図で「施錠」という表記を記載しています。

また、SDSの記載内容については国内法令以外にSDSの国際的なルール(GHS)もあり、その中でリスク低減等の記載については、当該製品の使用目的、使用環境等も考慮して可能なリスク低減策を表記することが望ましいとされております。検査に関する専門的な知識を有するお客様の場合、本製品に関して施錠措置まで講じる必要はないと考えられますが、必ずしも専門的知識を有していないお客様の使用も想定されることから、このような表記となっております。
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Q血液培養で発育した腸球菌と肺炎球菌のグラム染色で、同じに見えてしまいます。コツはありますか?

A
患者情報から、CRP値が異常高値の場合、肺炎球菌の可能性が高いです。CRPは肺炎球菌が持っているC多糖体に由来します。
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Q医療改正法に伴い、内部精度管理の実施要項が含まれております。グラム染色の内部精度管理はどのように行えばよいか情報が有ればご教示願います。施設によっては24時間体制で臨床医が行う場合もありますので これら含めて教えて頂ければ幸いです。

A
日本臨床検査技師会精度管理調査を参考にATCC由来のE. coliS. aureusで内部精度管理を行うのが一般的によいと思います。フェイバーGの添付文書においても推奨しています。
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精度管理

Qサーベイについてよくあるお問い合わせを教えてください。

A
サーベイのお申し込み方法とその他のよくあるお問い合わせについては下記URLからご参照ください。
https://industrial-diagnostics.biz.sdc.shimadzu.co.jp/support/survey/guide/#faq
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Q細菌検査精度管理サーベイでのZスコアの解釈について教えてください。

A
±1 Z スコア以内の場合 非常に良好な結果です。 ±1 Z スコア~± 2 Z スコア以内の場合 ほぼ良好な結果です。検査手技などの問題はありません。 ±2 Z スコアを越えた場合 測定結果が±2 Z スコアの範囲をはずれています。 検査操作全体(操作法・培地調製法など)について検査操作全体(操作法・培地調製法など)について検証する必要があると考えられます。 としています。
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QBioBallの試験成績書のダウンロード方法は?

A

BioBallの試験成績書はビオメリュー社「RESOURCE CENTER」からアカウント登録のうえログインし、ダウンロードしてください。 ログイン方法につきましては、コスモ会のビオメリュー社商品ページから「RESOURCE CENTER簡易使用ガイド」をご覧ください。一度登録すると、次回からはログインボタンを押すだけで試験成績書をダウンロードできる画面に入りますので、ロット番号を入力すればダウンロードできます。
参考:ビオメリュー社商品ページ 各種資料→試験成績書→RESOURCE CENTER簡易使用ガイドが閲覧可能です。

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器材

Q嫌気培養に用いる脱酸素剤に感受性用のものがあるとのことですが、実際にどういうものですか。

A
当社で販売しているアネロメイトは、三菱化学アネロパック・ケンキ(薬剤感受性用)のガス濃度変化と同様の推移になっております。
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