FAテストEIA 甲殻類II
えび・かにの食物アレルゲン検査はFAテストEIAで!消費者庁のガイドラインに準拠(公定法)
厚生労働省医薬局食品安全部長通知「食品衛生法施行規則の一部を改正する省令の施行について」(平成20年6月3日、食安発第0603001号)によって、加工食品への表示が必要な特定原材料に「えび、かに」が追加されました。平成22年6月に2年間の移行措置期間が終わり、これらの表示が義務化されました。FAテストEIA-甲殻類IIは、食品中の甲殻類(えび、かに)由来アレルゲンを精度良く測定する方法として食物アレルギー物質検査試薬として公的に評価され、ガイドラインに準拠したサンドイッチELISA法による検査キットです。
特徴
優れた感度特異性
特異性に優れた抗体を用いていますので、食品中の甲殻類(えび類、かに類)由来タンパク質 を精度良く測定することができます。
消費者庁のガイドラインに準拠
消費者庁次長通知「アレルギー物質を含む食品の検査方法について」(平成22年9月10日消食表第286号当職通知、および平成26年3月26日消食表第36号当職通知により一部改正)における「アレルギー物質を含む食品の検査方法の改良法の評価に関するガイドライン」を満たしていることを確認しています。
試験方法
STEP-1:食品からの抽出操作
- 食品サンプル(検体)を粉砕機などにより均一化します。(調製試料)
- 調製試料 1 g に検体抽出液19 mLを加え、12時間以上振とうします。
- 遠心分離、ろ過を行って不要物を除去します。
- 検体希釈液で20倍に希釈します。
※一般的な抽出操作例です。最適な抽出条件は食品によって異なりますので、必要に応じて検討を加えて下さい。
STEP-2:プレート操作 (EIA法:所要約3時間)
- プレートをアルミパウチ袋に入れたまま常温に戻し、使用直前に取り出します。
- 各ウェルに希釈した標準溶液および測定溶液100 μLを加え、軽く撹拌したあと室温で1時間静置します。
- 各ウェルの中身を捨てて、調整した洗浄液250~300 μLを加えて洗浄します。これを5回繰り返したあと、酵素標識抗体液100 μLを加えて1時間静置してください。反応終了後、再び洗浄します。
- 各ウェルに酵素基質液100 μLを加え、軽く撹拌したあと室温で20分静置し、反応させてください。その後、反応停止液100 μLを添付します。
STEP-3:結果判定
- プレートリーダーにて、主波長450 nm、副波長600~650 nmの吸光度を測定します。
EIA法測定原理
キット内容
FAテスト EIA-甲殻類Ⅱ
1) 抗体固相化プレート | 96ウェル(8ウェル×12列)×1枚 |
---|---|
2) 標準品(50 ng/mL) | 1.2 mL×2本 |
3) 検体希釈液 | 100 mL×1本 |
4) 酵素標識抗体液 | 13 mL×1本 |
5) 酵素基質液 | 13 mL×1本 |
6) 反応停止液(1N硫酸) | 13 mL×1本 |
7) 洗浄液(10倍濃縮液) | 100 mL×1本 |
8) 取扱説明書 | 1部 |
FAテストII 抽出用試薬
A) 抽出用A液(10倍濃縮液) | 100 mL×1本 |
---|---|
B) 抽出用B液(10倍濃縮液) | 100 mL×1本 |
C) 抽出用C液(10倍濃縮液) | 100 mL×1本 |
取扱説明書 | 1部 |
製品および関連製品
品名 | 製品コード | 統一商品コード | 包装容量 | 希望納入価格 |
---|---|---|---|---|
FAテストEIA-甲殻類Ⅱ | 08624 | 302086245 | 96回用 | ¥68,000 |
FAテストⅡ抽出用試薬 | 08627 | 302086276 | 抽出液A,B,C 各1本 | ¥10,000 |
FAテスト イムノクロマト-甲殻類Ⅱw | 08628 | 302086283 | 20回用 | ¥26,000 |
貯法
遮光下、冷所(2~8℃)保存(凍結厳禁)
使用期限
FAテスト EIA-甲殻類Ⅱ・・・製造後12カ月間
FAテストⅡ 抽出用試薬・・・製造後12カ月間
FAテスト イムノクロマト・・・製造後12カ月間
使用または取り扱い上の注意
- FAテストEIA甲殻類Ⅱ偽陽性偽陰性リスト
- FAテスト イムノクロマト偽陽性リスト
- 本製品は食品中の特定原材料含有量を測定するための検査用試薬であり、食品アレルギー発症の有無を診断する臨床検査薬ではありません。
- アレルギー症状の発症には大きな個人差があり、アレルゲンの摂取量とアレルギー症状との相関は不明です。
- 頭胸部を含む生のえび、かに(非加熱の乾燥品を含む)を測定試料とする場合、酵素の影響によって抽出中にトロポミオシンが分解し、測定値が低下する可能性があります。これらを測定試料とする場合には、下記を参照して下さい。
生のえび、かに(非加熱の乾燥品を含む)を測定試料した場合の測定値低下について
生のえび、かに(非加熱の乾燥品を含む)測定用推奨プロトコール -抽出操作-
参考論文:頭胸部を含む非加熱甲殻類の ELISA法に適した抽出方法の開発