フェイバーG

グラム染色は、細菌を分類・同定する上で重要な検査です。

グラム染色を簡易、確実に行える染色試薬です。グラム染色は細菌の同定に不可欠な検査ですが、従来法では媒染・脱色工程でエラーが発生することがありました。フェイバーGはこの媒染と脱色を同時に行うことで、このようなエラーの発生を防ぐとともに操作を簡略化しました。

媒染・分別が同時で、グラム染色が短時間に!


グラム染色は細菌の分類・同定を実施する上で基本的かつ重要な検査です。

よくある質問

Q. フェイバーGに含まれる試薬の毒劇物の指定は?廃棄方法は?

A.ピクリン酸化合物のうち、劇物に相当するのは「ピクリン酸塩類」のみであり、フェイバーG脱色液に含有するピクリン酸はピクリン酸のエタノール溶液であり、ピクリン酸塩類ではないため、劇物には相当しません。したがって、SDSの15.適用法令、労働安全衛生法にはピクリン酸(5%未満)、エタノール(90%以上)の表示がありますが、「医薬用外劇物」の表示は有りません。有機溶媒として廃棄するよう添付文書に記載しています。
エタノールは消防法では「第四類 アルコール類」、ピクリン酸は「第五類 自己反応性物質-第二種自己反応性物質」に分類され、各々大量に保管した場合消防法の規定する総量規制の遵守が求められますが(エタノールで400L以上)、当該製品の容量は500mLですので、数本単位の保管であれば特段消防法の規定に抵触することはございません。
但し、消防法の総量規制は異なる可燃物を複数保管した場合でも対応が必要になりますので、脱色液を消防法で規定する他の可燃物と同一で保管する場合には総量規制を考慮し、適正な本数の保管をお勧めします。
尚、フェイバーG各試薬は、有機溶剤です。水質汚濁防止法等の排水規制対象物質ではありませんが、特に脱色操作を行う際は、大量の水で洗い流して下さい。

特徴

  1. 1本ずつ個別に購入できますので、ムダがありません。
  2. ヨウ素液による媒染及びアルコールでの脱色法は高度の技術が必要ですが、本法はピクリン酸アルコール
    溶液で脱色するので、誰にでも簡単にキレイに仕上がります。
  3. グラム陽性菌はビクトリアブルーにより青色に、グラム陰性菌は赤色に対比染色されます。対比染色の赤色
    は2種類あり、好みによって選択できます。
    ○ フクシン液・・・・・・マゼンタともいう塩基性色素で、紫がかった赤色に染まります。
    ○ サフラニン液・・・・鮮紅色の塩基性色素で明るい紅色に染まります。
  4. 染色液、脱色液はきわめて安定で長時間使用できます。
  5. 沈殿が生じても染色性に問題はありません。

操作手順

  • 染色前の準備
  • 染色

製品および関連製品

品名 製品コード 包装 希望納入価格 備考
フェイバーG 染色液Aビクトリアブルー 05872 500mL×1本 ¥1,800 0.2% ビクトリアブルー溶液
フェイバーG 脱色液 05871 500mL×1本 ¥2,100 2% ピクリン酸アルコール溶液
フェイバーG 染色液Bフクシン 05875 500mL×1本 ¥1,400 0.04% フクシン溶液
フェイバーG 染色液Bサフラニン 05869 500mL×1本 ¥1,400 0.25% サフラニン溶液

※貯法・使用期限:室温に保存。製造後12ヵ月間(全品目)。