コンパクトドライ™ 判定ガイドコンパクトドライ™ CF

本ガイドは、コンパクトドライ™ CFの培養結果について適切に理解していただくためのものです。その他の製品については以下をご参照ください。

コンパクトドライ™ CF

用途大腸菌群数測定用
CFColiform Count
認証食品衛生検査指針2018収載/AOAC-PTM認証/MicroVal認証/NordVal認証
特長・発色酵素基質X-GALにより、コロニーが発色するので、測定が簡単
判定方法  培養温度 35±1℃
培養時間 24±2時間
大腸菌群:青色~青緑色コロニー

※大腸菌群はβ-ガラクトシダーゼにより、酵素基質X-GAL(5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリル-β-D-ガラクトピラノシド)を分解して青色色素を生成し、青色~青緑色コロニーを形成します。その他の多くの細菌は発育を抑制されるか、発育しても白色コロニーを形成します(グラム陰性桿菌など)。

コロニーの発色・形による判定方法

Q 黒丸の中の薄緑色コロニーは大腸菌群と判定しますか?

A 大腸菌群は酵素基質のX-GALの反応で青色または青緑色に発色しますので、これは大腸菌群と判定します。

Q 青丸の濃い緑色のコロニーは大腸菌群と判定しましたが、正しいでしょうか?

A 濃い緑色のコロニーは大腸菌群です。確認のためには、コロニーを釣菌し大腸菌群が鑑別できるような培地(デソキシコレート培地など)に接種し確認するのも一つの方法です。

Pseudomonas aeruginosa
Q 無色のコロニーがCFで発育しましたが、これは大腸菌群以外の菌ですか?

A これは大腸菌群以外の菌 (P. aeruginosa = 緑膿菌)が発育した例です。大腸菌群はコンパクトドライ CFのX-GALと反応し、青色~青緑色のコロニーを形成しますが、それ以外の菌は無色のコロニーを形成します。

ミニトマト 103倍希釈
Q 青い発色が広がっているものはどう判定したら良いですか?

A 正円形にピンポイント状に発色しているもの、発色が広がっているもの、これらも大腸菌群として判定してください。

Q 黄色いものが見られますが・・・?

A 黄色いコロニーは、菌自体の色と思われます。X-GALによる青色発色ではないため、計測からは除いてください。

希釈による判定の改善

豚ひき肉 10倍希釈
豚ひき肉 102倍希釈
豚ひき肉 103倍希釈
豚ひき肉 104倍希釈

ポイント

菌数が10,000個/プレートを超えるとコロニーが形成されず、シート全体が発色してしまいます。また、検体の影響によっても判定が困難になることもありますので、これら場合、検体をさらに10倍希釈して検査し、複数の希釈段階を観察すると判定しやすくなります。

洋菓子バナナケーキ 10倍希釈
洋菓子バナナケーキ 102倍希釈
Q バナナケーキを試料としてCFに接種しましたが、どのようにカウントすべきでしょうか?

A 中心の青い部分は接種した試料の跡です。バナナケーキのような粘度の高い検体を接種した場合、試料液がプレート全体に拡散しません。その周辺にみられるやや広がった青いコロニーは大腸菌群としてカウントしてください。さらに10倍希釈して検査するとコロニーは明瞭になり判定しやすくなります。

鶏レバー 10倍希釈
Q 鶏レバーの希釈試液をCFに接種したところ全体が発色しました。これは多量の菌(TNTC)と判定してよろしいですか?

A この発色が動物のレバーが持つ酵素によるものなのか、TNTCによる発色なのかは判断できません。このような場合には、検体を更に希釈して検査し、検体の影響を減じてコロニーの発育が見られるかを確認してください。


ヨーグルト 10倍希釈
Q ヨーグルトの希釈試液をCFに接種したところ全体が発色しました。これはTNTCと判定してよろしいですか?

A ヨーグルトには乳酸菌が108 CFU/g程度含まれており、乳酸菌からのβ-ガラクトシダーゼがシート全体を発色させたと考えられます。