カビの基礎知識3. カビは見える?見えない?
さて、突然ですがみなさんの周辺にこれからお話する「カビ」は「いるのでしょうか?」それとも「いないのでしょうか?」。
この答えは「いる」です。
そうなんです、カビが周辺にいることを忘れているだけなのです。
そして私たちは、餅に生えた姿やお風呂場に黒く汚れているのを見て初めて「カビ」と判断しているのではないでしょうか。
そこでこのシリーズ(カビの基礎知識)ではカビとはどのような生き物かをしっかり理解していただき(基礎編)、その後カビを検査する人にその検査技術を紹介していきます(応用編)。
カビ ⇒ 普段気が付かない 見えない (付着する)
⇒ 生えると気が付く 見える (発生または汚染する)
こうした付着(見えないカビ)と発生または汚染(見えるカビ)という現象は私たちの日常で常に起こっています。
付着
生えないカビ = 見えないだけ
- 野菜、果実にカビはついているが見えない
- 空中に飛んでいるが見えない
- 土壌にたくさんいるが見えない
発生または汚染
生えたカビ = 見える
- 餅が赤や青くなってカビが生えて見える
- 浴室の目地が黒くなっている
- 長いことしまってあった衣類が白く粉っぽく見える
カビはどこにでもいる
建物外周辺の空気、土壌、植物、森林、森、河川、湖沼、海、山などカビはどこにでもいます。